用途
600℃以上の焼成工程の品質管理(工業用セラミックス、衛生陶器、陶磁器等)
高温熱処理工程の品質管理
目的及び使用例
使用目的 | 使用例 |
工程管理と最適化 |
窯炉の熱性能及び特性の評価を通じて製品品質を最適化するため 温度プロファイル、窯炉の調整、棚のレイアウト、窯炉部品の性能評価 工程観察 窯炉の積載量の違い 窯炉間の違い |
トラブルシューティング/異常検知 |
窯炉内部の異なるロケーションの差異 窯炉部品の故障評価 熱源あるいは熱電対の不良評価 |
歩留り改善 |
工程設定の微調整 エネルギー消費の最適化 |
製品の品質改善 | 異なる窯炉間あるいは窯炉部品の熱性能上の違いを少なくしたり、無くすことで製品性能(寸法、粒度等)のバラツキを削減する |
検査時間及びコスト削減 |
試験に使用する製品数を削減する 製品テストを無くすことも可能 サンプリング率を必要最小限に減らす |
品質保証 | Xbar-R管理図を用いた統計的な品質管理に利用できる |
リファサーモの種類と使用温度範囲及びその選定方法
適性タイプの選定の方法
*使用温度だけでは選定を誤ることがあります。
大気中2時間保持であれば、使用温度範囲の目安に準じて選定することができます。たとえば、1350℃ならばMタイプ、1150℃ならばLタイプになります。1250℃の場合は、ユーザーの実際の焼成条件でMタイプとLタイプをそれぞれ焼成し、その寸法が換算表の中央に近い方のタイプを選定します。
次に、大気中で、保持時間が、2時間よりも長い場合は、高温タイプ側へ、2時間よりも短い場合は、低温タイプ側へ適性タイプがシフトします。たとえば、1250℃で30分保持ならば、MタイプよりもLタイプの方がより適正なタイプと考えられます。 雰囲気が大気でない場合、温度と保持時間から推定し、実際にその条件でテストする必要があります。